ベンツの売れ行きにみる経済格差

ベンツがカローラよる売れているところがあるって本当?

日本一ベンツの多い街はどこ?

六本木ヒルズ

国内の新車販売台数No.1の座は、軽自動車を除けばトヨターカローラだ。

現在は、頭に「カローラ」と名のつくフィールダーやルミオンもまるまる動員して合算した統計だが、カローラの販売王座獲得はここ38年間で37回にのぼっており、これはもはや、死亡原因の世界でいうところの「ガ
ン」以上の強さだと言っても良い。

過去のライバル日産・サニーはとっくに消滅してティーダとなり、ホンダ・シビックも国内では完全に凋落したというのに、カローラの強さは驚異的だ。

カローラの強さは、海外においてさらに段違いである。

世界16ヵ国で生産され、100ヵ国以上で販売中で、年間で生産台数は130万台になる。

偉大なる小型車、フォルクスワーゲンーゴルフの2倍超を誇っている。

それに加えて、いまだに右肩上がりなのである。


城南地区ではレアなカローラ


1966年に誕生したカローラ。

長寿の好感度車種だから、保有台数も言うまでも無く日本一だ。

「保有台数」というものは、メーカーなどが発表している「販売台数」ではなく、販売されたばかりの新車から長年大事に乗られている古いモデルに至るまでを含む、陸運局に登録され、現役で走っている台数のこと。

これまた、頭に「カローラ」と名のつくフイールダーやスバジオやランクス/アレックスやセレス/マリノもすべて加えてだが、日本全国のカローラの合計保有台数は約270万台。

まさに犬も歩けばカローラに当たる状態。

しかし、そのようなカローラの姿を東京23区内、とりわけ城南地区ではあまり見かけない。

営業車である白いカローラバンはそこそこ走り回っているが、いわゆる乗用車のカローラは、かなり少ないように感じる。

それらの街で代わって目につくのが、世界を代表する高級車、メルセデス・ペンツだ。

「世田谷区あたりじやベンツCクラス(ペンツのコンパクトセダン)がゲタ代わり」などとも噂されるが、実際東京の一部では、ペンツよりもカローラセダンの方が「レア物」なのではないか。

販売台数ではカローラの3割ほどでしかないメルセデスーペンツの方が、大衆車たるカローラを上まわる富裕エリアが、東京には存在するのではないか? 

経験的にはそう思える。


ベンツが一番多く登録されているのは世田谷区


まず、日本で最もベンツが多い街はどこなのか。それを検証してみよう。

市町村ごとの輸入車保有台数は、「自動車検査登録協力会(略称=自検協)」が公表している「市町村別・ブランド別輸入車保有台数」なる資料で知ることができる。

日本には06年3月現在、約62万台のメルセデスーベンツが登録されている。

この数字はカローラの約23%に当たり、予想していたより多いと言うべきか。

ペンツの耐用年数が長く、廃車になるまでの期間が長いということが一因だろう。

都道府県別のメルセデス・ベンツ保有台数を見ると、圧倒的第1位はやはり言うまでもなく首都東京で、11万8228台。

日本全国の19%を占める。

では区ごとのメルセデス・ペンツ保有台数はどうか。

23区のベンツ保有台数

1位 世田谷区 16875台
2位 港区    8862台
3位 大田区   6923台
4位 渋谷区   6644台
5位 練馬区   5633台
6位 目黒区   5500台
7位 杉並区   5368台
8位 品川区   3908台
9位 江戸川区  3669台
10位 新宿区   3596台

21位 台東区   1644台
22位 墨田区   1533台
23位 荒川区    969台
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このように、トップは世田谷区の1万6875台。

続いて港区の8862台、セレブの街・田園調布のある大田区の6923台、渋谷区の6644台、練馬区の5633台が上位5傑となっている。