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ベンツのCクラスが世界を変える

クルマのキー

2014年1月初旬のデトロイトショーでワールドプレミアとなった、新型メルセテスヘンツCクラス。

それからわずか2ヵ月後にプレス向け試乗会かフランスのマルセイユで行われた。その試乗会に参加した試乗記をお届けする。
  
メルセデスのコンパクトサルーンといえは、82年に発表されたW201型190シリーズがルーツだろう。


Cクラス初試乗


当時プレミアムセグメントはBMW3シリーズの独壇場だったところに投入したその車が、メルセテスのビジネス戦略を大きく変えたことは間違いない。

つまり、数的には劣るが単価の高い大型高級サルーンを屋台骨とするのではなく、複数の車種で一定の台数規模を築く今日のフルラインメーカーとしての動向は、190シリーズか決定づけたといっても過言ではないだろう。

その190シリーズは93年の2代目からCクラスと改名された。

新しいCクラスは190シリーズから数えて5代目となり、型式名称はそれを示すW205型に改められている。

先代のW204型は、さまざまな問題を受けて、再び品質を盤石なものにすることを第一義として開発された経緯がある。

試作車300台を投じ、試験走行の距離は延べ2500万㎞にもなった。

空前の開発密度を経て投入されたそれは、初出時から隙のない仕上かりが印象的たった。

そこからさらに改善が進んだW204型はすでに在庫限りの販売となっているが、少なくとも動的な認識では全面刷新の必要を感じないほどで、まさに完熟極まれりという印象だ。

新型Cクラスが超えるべきW204型というハードルは非常に高い。

果たしてその印象はいかなるものだったか。

新型Cクラスの技術的重要点は、どちらかといえばシャシー回りに寄っている。

完全刷新されたボディ構造は、メルセデスのFR系構造では標準となりつつあるアルミとスチールのハイブリッド構造で、アルミ材の使用率は約50%に及び、全体の軽量化はW204型の同級グレードとの比較で最大100㎏にもなるという。

いっぽうでボディサイズはW204型よりひと回り大きくなり、全長は4686㎜(+95mm)、全幅は1810mm(+40mm)、ホイールベースは2840mm(+80mm)と、寸法的にはレクサスISのそれにほど近い。

ちなみにIS250の重量はベースモデルで1580kgだが、Cクラスは基本的に4気筒エンジンを搭載するとはいえ、1500㎏を切ることが予想される。

日本仕様に搭載されるエンジンは当初グレード別で2つが予定されている。

うち、C200はすでにAクラス系プラットフォームでも展開されている最新世代の2L4気筒直噴ターボで、最高出力は184ps。

C250はEクラスに搭載されている世界初の2L4気筒直噴リーンバーンターボで、最高出力は211psとなる。

ほどなく1.6L4気筒直噴ターボのC180や、3LV6直噴ターボ&4マチックのC400(本国名称)も追加されることは確実とみられ、さらに来年以降はディーゼルやハイブリッドの導入も期待できるようだ。

またミッションも現状は7速ATの7Gトロニックプラスを搭載しているが、すでにメルセデスは9速ATの存在を公言しており、スケジュール的にはこのW205型にも搭載が予想される。

これらの技術をもって、モデルライフ中でも常に環境性能のアップデートを図ろうというのが彼らの狙いだ。


世界的大ヒット確実


メルセデスが苦手としてきた内装の質感はクラストップ水準にまで高められ、インフォテイメントも夕ッチパッド式のコントロールも可能になった。

先にアップルが発表したCarPlayも、恐らくはこのモデルが一番早い搭載となるだろう。

また安全性能は、従来のレーダーセーフティパッケージがステレオカメラと長短距離捕捉レーダーを統合するインテリジェントドライブヘと進化しており、60㎞/h以下の速度域であれば車線の認識に関わらず、前車の軌道を捕捉し追従側へと操舵アシストを効かせるオートパイロット的機能が追加されている。

この車にはオプションで、クラス初採用となるエアサスが設定されている。

W204型はアジリティ=敏捷性を前面に押し出していたが、その印象に比べるとステアリングやアクセル、ブレーキといった基本操作に対するクルマの反応が気持ち穏やか。

全車標準となる可変レシオ型電動パワステはセンター付沂に僅かの緩さを感じるものの、斬り込みのフィールは絶妙で、総合的な感覚はEクラスにも劣らないほど艶やかに感じた。

エンジンは相変わらず仕事をそつなくこなすタイプで、BMWの色気にはおよばないが、新しいCクラスにはそんなことはものともしない堂々とした個性が備わった。

正統派直球のメルセデスとして、新型Cクラスは世界的なヒットを約束されたも同然だろう。