ベンツの売れ行きにみる経済格差

ベンツがカローラよる売れているところがあるって本当?

ポルシェが港区のカローラ

港区カローラ

日本中のメルセデス・ベンツ保有台数はカローラの約2割(近年の販売台数では約3割)だけしかないのに、東京23区では元々カローラよりもベンツのほうが2割ほど多かったのだ! 

そして区ごとのカローラ対ベンツ比をひとつひとつ見ていくと……。

人口比では僅差で千代田区が1位だったが、こっちに対しては港区が断トツで、千代田区は5位に落ちている。


カローラの6倍もベンツが走る街


これは、千代田区は定住人口が極端に少ないことを考えると、クルマの全体保有台数は法人用の営業車がかなり押し上げているせいだろう。

1位の港区の場合、カローラが推定1790台であることに対して、ペンツは8862台。

実にカローラのほぼ5倍、港区内には世界的高級車であるメルセデス・ベンツが保有されていた。

「あの辺じゃベンツがゲタがわり」という俗説は、単なる噂ではなく真実だったのだ。

しかも、このカローラの推定数は、小型車に占める東京都の平均カローラ比率を当てはめたものなので、現実的にはこれよりかなり少ないはずなのだ。

何と言っても港区では、3ナンバー車(普通車)に占める輸入車のシェアが、なんと58%に達している。

ちなみに港区において、3ナンバー車は5ナンバー車の2倍以上保有されている(全国平均は4対6で5ナンバーの方が多い)。

輸入車があまりない5ナンバー車(小型車)部門でも、港区の輸入車率は約12%と、東京都の平均(約6%)の2倍の濃度になる。

軽も含めた乗用車全体でも、港区は輸入車が42%。

日本の平均は約5%なので、その8倍だ。

港区に限っては、自動車市場の開放度は世界レベルと言える。

だとすれば、港区での小型車に占めるカローラの台数は、他地域より低いに相違ない。

東京都基準の単純推定だと1790台だが、仮にそれより20%少ないとした場合1432台。

この仮定が合っていれば、港区ではベンツはカローラの6倍以上!ということになる。


高級輸入車が集中する港区


もちろん、ベンツ以外の高級輸入車もたくさんいる。

港区では、ペンツのライバル・BMW(4548台)がカローラのおよそ3倍。

ドイツの名門スポーツカー・ポルシェ (1279台)はカローラとだいたい同じ台数ある。

港区には、少量生産の特殊な高級輸入車も信じられないくらいに多い。

フェラーリ    384台
ランボルギーニ     58台
ロールスロイス  124台
ベントレー    193台

フェラーリはイタリアの至宝・世界最高ランクのスポーツカー、ランボルギーニはそのライバル。

ロールスロイスとベントレーは、大英帝国が誇る世界の最高級車である。

台数的には少ないように思えるが、なにしろ絶対数が少ない車だから、その濃度はまさに異常。

フェラーリ、ランボルギーニ、ロールスロイス、ベントレーそれぞれ、国内中の約5%が港区に集まっているのだ。

ベンツの港区率が1.4%だから、いかに高確率の数字かわかるだろう。